スズランの加工技術
スズランが考える
“やさしい”着心地
私たちが加工している服地の多くは、インナーやスポーツ向けのニット素材です。
特にインナーに多く採用されている「ボディサイズの筒状ニット」の加工については、
他社にない設備を取り揃えており、私たちの特色・強みのひとつでもあります。
私たちは、これらの服地作りにおいて、一つのこだわりを持っています。
それは「やさしい着心地」であること。
このやさしさとは、ふっくらとした軽量感であり、快適なストレッチ感、
春夏用途での「さわやかさ」、秋冬用途での「暖かさ」を示します。
どんな季節でも、どんな用途でも、弊社で加工した服地を着用していただいた方々には、
これらのやさしい着心地を感じていただけたらと願っています。
POINT 01
服地の用途によって、
最適な染色機や乾燥機を選択
一般に染色工程では、ループ状につないだ服地を染液中で回転させることで、ムラなく均一な色目に染めています。しかし服地を回転させるためには大きなテンションを掛ける必要があり、そのため服地本来のふくらみや寸法安定性が損なわれる傾向にあります。私たちは、この加工中の服地へのストレスを軽減し、本来の質感を表現することにこだわっています。
そのために独自設計の染色機を多種取り揃えており、中には染色中に服地へのテンションが全く掛からないタイプの染色機もあります。また服地へのテンションについては乾燥機も同様で、お客様のご要望を良くお聞きし、最適な機台を選択しています。
POINT 02
起毛やシャーリングで
季節に応じた多彩な
表面感を表現可能
グループ会社の三重起毛セット株式会社では、多彩な風合い、表面感を表現すべく、様々なタイプの起毛機や、シャーリング(毛羽刈り)機を取り揃えています。
染色後に、三重起毛セットでの整理工程を一貫して管理することで、春夏用途のピーチやスウェードから、極寒仕様のハイボリューム品まで、お客様のご要望に応じた様々な表現が可能です。
特にインナーに多く採用されている「ボディサイズの筒状ニット」の起毛やシャーリングについては、独自の設備と永年の経験に基づいたノウハウをご評価いただき、国内で大きなシェアを占めています。
POINT 03
国内生産ならではの
厳しい品質管理
私たちが国内生産にこだわる理由は、徹底した品質管理を実施するためです。
例えば仕上工程では、生産効率のために品質面を妥協することなく、しっかりと時間を掛けて熱処理を行うことで、寸法安定性の高い服地に仕上げています。
また作業者が加工中に、服地の編密度や表面感、巾などに異常がないことを都度確認しています。
このように、全作業者が品質管理者の意識のもと、徹底した品質管理を実施しています。